米国経済の低迷と高金利に直面して、ロボットの侵入は鈍化

[1/2]2023年4月17日、米国テキサス州サンアントニオにあるトヨタのトラック工場で、ロボットを使用してタンドラのボディをフレームに載せる作業員。ロイター/ジョーダン・フォンダーハールがライセンス権を取得

8月31日（ロイター） - ロボットの侵入でさえ、減速する経済に勝つことはできない。

業界団体である自動化推進協会がまとめたデータによると、北米の企業は第2四半期にハイテク機械の注文を大幅に削減した。

A3としても知られる同団体によると、金利上昇と経済成長の低迷により新型ロボットへの需要が抑制され、受注の鈍化は昨年末から始まったという。

フェニックスのプラスチック部品メーカー、アイコン射出成形社のナンシー・クライチュ最高財務責任者（ＣＦＯ）は「今はロボットの購入すら考えていない」と語った。

多くの生産者と同様に、ICON のビジネスは、パンデミック検査に使用されるプラスチック チューブの需要を含め、新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に急増しました。 しかしクライチュ氏によると、真空管や同社事業のその他の部分の需要は現在、少なくとも過去7年間で見られなかった水準にまで落ち込んでいるという。

他の多くの企業も、ICON とロボットに対する躊躇を共有しているようだ。 工場および電子商取引倉庫や医療検査会社を含むその他の産業ユーザーは、第 2 四半期に 7,697 台のロボットを注文しましたが、これは前年同期比 37% 減少しました。 昨年の第1四半期の21％減、第4四半期の22％減に続いた。

パンデミックを通じてロボットの販売は急成長し、生産者は切実に必要な商品を大量生産するためにロボットを使用しようと躍起になった。 実際、A3によれば、昨年末に見られた景気減速にもかかわらず、2022年は受注が記録的な年となったという。

しかし、ロボットは企業が必要とする機器の一種にすぎず、その他の支出指標は米国経済においてやや良好な状態を保っている。 商務省によると、企業支出の動向を追跡するためにエコノミストが注目している航空機を除く非国防資本財の受注は先月0.1％増加し、広範な設備への投資が景気回復後も引き続き増加する可能性があることを示唆している。第2四半期。

A3社のジェフ・バーンスタイン社長はロイターとのインタビューで、「自動化に熱が下がったわけではない」と語った。 「しかし、人々がインフレや経済を心配すると、すべてに水を差すことになり、人々は行動を控えてしまいます。」

一部の業界では、最近のブームの中でロボットに過剰投資を行っているようです。 たとえば、電子商取引企業は、商品需要の急激な増加が続くことを見越して、高度に自動化された倉庫の構築を急いでいます。 そうではありません。 もう一つの問題は、サプライチェーンの遅延を恐れて企業がロボットを過剰に発注したことだとバーンスタイン氏は述べた。

「彼らは必要なものが手に入らないのではないかと心配して、買いすぎてしまったのです」と彼は言う。 バーンスタイン氏は、A3社はロボット受注の軟調さが第4四半期か来年初めまで続くと予想していると付け加えた。

過去数年間、ロボットの販売を促進した要因の 1 つは、労働市場の逼迫でした。 7月の失業率は3.5％で、50年以上前の水準に近かった。 しかし、人手不足は緩和されつつある。 労働省は火曜日、労働市場の減速を受けて、米国の求人数を測る別の指標が7月にほぼ2年半ぶりの低水準に低下したと発表した。

その一方で、ロボットはますます多様な仕事に進出し続けています。 以前はロボット工場とそのサプライヤーに集中していましたが、今でもロボットの注文全体の大きなシェアを占めています。 しかし、A3データは、近年ロボットが建設現場（現在では壁を設置する場所を作業員に案内するために床にラインを敷くなどの作業に使用されている）から病院や食品加工工場に至るまであらゆるものに普及していることを示している。

カリフォルニア州コンコードに本拠を置く大手建設会社スウィナートン社のイノベーション担当ディレクター、アーロン・アンダーソン氏は、同社がコンクリートの天井に穴を開けるロボットの使用を開始し、作業員が設置する他の機械システムの配管に道が開かれたと述べた。